てにをは

”てにをは”は難しい。
数年前、書いた文章を人に見てもらったことがある。
”てにをは”がおかしいと、一番最初に言われた。
文章力以前の問題、と唖然とした。

何回も、文章を人に直してもらって、
ようやく人並みの文章を書けるようになった気がしているのだが(あくまで気がしているだけ)、
未だにてにをはがおかしくないか、と自分に対して疑心暗鬼になることがないとは言えないのが悲しいところ。
文章って小学生までは添削してもらう機会があるけど、
それ以降の学生生活ではあまりない気がする。
話し言葉の誤りを面と向かって指摘する機会も少ないだろうし。
日々、人の文章を読んで勉強しなければ。

そういえば、小学校低学年の頃、『を』と『お』を書き間違えるクラスメイトがいた。
彼は『を』と『お』を殆ど逆に書いていたらしく、
当時担任であった先生が
「自分が思った文字と逆に書きなさい。」と言っていた。
(先生の名前や顔は全く思い出せないにもかかわらず、このような要らない些細なことはしっかり記憶に残っている)
幼心にその教え方はまずいだろう、と思ったのだが、
自分ならどのように教えるだろう。

原則は『お』で、助詞のときだけは『を』だよ。
という教え方は、助詞という言葉が難しい気がする。それがわかるなら、多分間違えないだろうし。

モノやウゴキにはそれぞれ名前があって、
モノの名前には『お』を使うよ。
モノの名前同士をつなぐときに使うのが『を』だよ。
という教え方は、上記よりはましだけど、シンプルじゃない。


物事をシンプルにわかりやすく伝えるっていうのは難しいなぁ。
まぁ、これが伝えられなくても、日本語を使う人なら自然に覚えるとは思うけど。